厚生労働省はHACCPの衛生管理を3つに分類

HACCPに沿った、衛生管理―制度化の概要の中では厚生労働省は対象になる食品事業者は3つの枠組みで表しているのが特徴です。HACCPに基づく衛生管理とHACCPの考え方を取り入れた衛生管理、そしてプラスアルファの役割を持つ3つに分類されています。食品事業者は基本的に、プラスアルファ以外2つの枠組みの内容を確認して計画を立ててそれに基づき運用すれば良いのですが、プラスアルファ部分はステップアップができるなどからもこれを目指すことで将来的に輸出に携わりたい経営者などからの注目を集めているようです。中央にあるのは、コーデックスのHACCPの7原則に基づいて食品等事業者自らが使用する原材料および製造方法に応じて計画を立案して管理を行えることを目標にしているものです。

左側にあるのは、各業界団体が作成している手引き書を参考にしながら簡略化されたアプローチでの衛生管理を行うもので、これは町中にある小さな飲食店がお惣菜屋さん、お弁当屋さんなども関与する部分です。ステップアップが可能などのような説明があり、その中には今回の制度化において認証の取得は不要、このような記載もあります。認証を受けるためには準備が必要などの予測はできるかと思われますが、準備は3か月くらいが必要であり審査も2度行われて最終的に認証が行われるまでの期間は約1年が目安になるといいます。そのため、最初はHACCPを導入して管理計画を立てて実行する、必要に応じて改善を行いながら将来的に認証を受けるなどの方法が最適です。