湿度計のセンサーの重要度について

空気中には常に水分が漂っており、それが肌や粘膜にうるおいを与えて守ってくれているわけですが、高過ぎても低過ぎても良くないのが湿度です。高湿度はカビやダニの原因になる上に、部屋中がホコリ臭くなって快適性が損なわれてしまいますし、健康被害にも繫がるので無視できないです。一方の低湿度は過乾燥を招きますし、静電気が発生しやすくなるので、パソコンなどの精密機器が壊れやすくなる問題が出てきます。湿度の把握は快適な空間の実現と維持に必須で、1部屋に1つは必ず湿度計を設置するのが望ましいです。

湿度計選びのポイントはセンサーの精度で、製品を比較する時はプラスマイナス何パーセントかを確認することをおすすめします。湿度計はセンサーの精度も大切ですが、精度が悪化しにくい安定性や耐久性も重要なポイントとなります。製造直後は高精度でも、出荷後や店頭に並ぶ時に誤差が大きくなっては本末転倒です。製造後の管理もそうですが、輸送中の揺れや衝撃も湿度計のセンサーに影響するので、衝撃を受けにくく品質が安定している製品を選ぶのが理想的です。

湿度計のセンサーは簡単に壊れることはないはずですが、あまりにも安価で見るからに安っぽく見える製品は、内部の作りが甘い恐れがあるので注意です。結局のところセンサーはそれ自体の質だけでなく、適切に組み込まれているかどうかも精度や信頼性に関わるので、設計と製造の両方でしっかりコストが掛けられていることが大事です。